当番世話人挨拶
第15回池添メモリアル胸部画像診断セミナーの当番世話人を担当させていただきます国立がん研究センター中央病院の楠本昌彦です。胸部領域の画像診断について要領よくかつ深く学べることで定評のあった本セミナーですが、コロナ禍のために延期になったり、WEB配信で開催してきたりしました。今回は5年ぶりに現地に集合しての開催ができるようになったことを大変喜んでおります。
本セミナーは胸部放射線科医として志半ばで他界された池添潤平先生のご遺志を継いで、胸部放射線研究会によって若手の先生方を中心に胸部放射線診断学に興味を持っていただくとともに、その他の先生方にも最新の知識を提供することを目的に主催されています。今回は久々の現地開催ということもあり、ベテランの講師の先生方に多く登壇いただき、顔や表情を見ながら、また聴衆の反応も共有できるような環境で、セミナーを味わっていただけることを意図しております。
画像診断は、ある一時点の画像だけでは診断が難しい場合でも、時間経過を加えることで診断が容易になったり、正確になったりする場合があります。今回の講演の中では、特に時間経過を考慮に入れることで診断精度が上がる疾患や理解が深まる疾患、さらには症例解説を加えていただくことを各演者にお願いしてございます。
久々の現地開催ですので、一人でも多くの方にご参加いただき、臨場感あふれる会場で講演を楽しんでいただくことを祈念しております。本セミナーをきっかけにして、多くの若手放射線科医の先生方に胸部画像診断に興味を持っていただき、その理解が深まればよいと思っています。
第15回当番世話人
国立がん研究センター中央病院
放射線診断科
楠本昌彦